先日、リノベーション工事の問合せのプラン提出をしました。
耐震リフォーム、断熱リフォームを検討されているお客様です。
入母屋の瓦屋根の住宅で、建物自体は、築15年なんですが、間取りが昭和初期に見られるような古い間取りで、壁が少ない住宅でした。
お客様の要望を、形にするプラン作りで、構造を考えながらのプラン作成は、結構時間が掛かります。抜ける柱なのか?構造耐力的に丈夫にするには、どう補強するのか?建物の1F、2Fとの整合性、水平耐力、基礎、土台などの現状確認・・・出来ること、出来ないこと、危ないこと、いろんな事を考えながら、プランを練り上げる作業に、かなり時間が掛かりました。
新築のプランを考えるのは、ある程度簡単なのですが、リフォームの場合、何処に筋交いがあるのか?この梁は太さが足りないか?補強方法は、金物だけで十分なのか?考える事が沢山あります。
大規模リフォーム、リノベーションに馴れていない、建築屋、工務店、リフォーム屋さんなどは、プランを見れば、直ぐにわかります。維持管理を考えないプランだったり、なんでも露出して、外部に出せば良いと考えたり、危険な柱でさえも、やたら沢山抜いたり、抜ける柱を抜けないので残そうとしたり、競合相手のプランを見るのも、面白いです。
【耐震リフォーム】というものは、金物補強に頼りすぎるリフォームではありません。
壁量や、構造を熟知せずに、行えるものではないのです。メーカーから販売されている材料を適当に使えば出来るものではないのです。
私自身も、仲間の設計士に相談したり、大工さんに相談したりしながら、補強方法や、プランを練り上げます。図面上だけで判断出来ない基礎、屋根裏などは、目視するようにします。
耐震リフォームは難しい。ある程度の知識で行えば、直ぐにどうこうなる問題ではないけど、本当に大地震が来た時に、全壊や、潰れてしまうのを防ぐ為に行うものであり、耐震リフォームをしたから、地震が来ても、完璧に壊れないという事は無いのです。
阪神大震災、新潟の中部大震災などに見られる、一番の死亡事故は、倒壊によるものだそうです。
一時的に、大地震が来ても、一瞬で倒壊するのを防ぐのが、耐震リフォームです。
今、国の政策や、制度により、耐震リフォームには助成金が得られる物件もあります。それらは建築基準法改正前の物件のみです。
築15年前くらいの建物では、助成金を受けることは出来ません。また、助成金を受けるために、必要以上の事もしなくてはならないので、金額が沢山掛かる事もあります。
予算に合わせて、何処まで強くする事が出来るか?お客様と考えながら、検討するのが、当社の耐震リフォームに対する考えです。
耐震リフォームを検討されるお客様は、必ず3社くらいに依頼してください。各社、考え方も違い、プランも違うでしょうから。
某大手リフォームメーカーのプランさえ、建築知識の無い営業マンが適当に作っている場合もあります。1級建築士の資格を持っている人でさえ、耐震リフォームは難しいと言います。木造住宅の耐震リフォームをやった事のない設計士もいます。
命を守る耐震リフォームですから、今後、東海大地震に怯える地域の方からの需要は増えるでしょう。天災による被害が少ない山梨県でも、準備が必要かも知れないです。
【転ばぬ先の杖】という程度の準備であれば、家具の倒れるのを防ぐグッズなども、ホームセンターで売っています。防災グッズ、非常持ち出し袋なども、売り上げは増えているそうです。
災害が起きてからでは遅いのです。
あなたの命を守る家に造り変えるリフォーム。家の寿命を延ばすリフォーム。見えない部分が多い工事だからこそ、耐震リフォーム、断熱リフォームは難しい。
リノベーションの事なら、当社に御相談ください。
******************************************************************************
山梨リフォーム専門店HarK《韮崎・甲府市・甲斐市・南アルプス市》
リフォーム・増築・改築専門店
〒407-0003 山梨県韮崎市藤井町北下条1180-14
フリーダイヤル0120-899630(ハークくろさわ)
FAX0551-22-9511
E-mail hark@goo.jp
URL http://www.hark-reform.com
*******************************************************************************