ちょっと前の現場の様子です。
ある事情により、2,3年前にどこかの会社がリフォームした家の外壁を切り、壁を取ってみた。
外壁の下地の木材がありますよね。普通の人には、わからないかも知れませんが。この柱は、通常の工事の壁下地木材の半分以下の細さなんです。通常、床の根太に使われる材料です。
この家、リフォームしてあるはずなのに、土台に水切りも無く、基礎の通気口などもありませんでした。推定基礎の高さも建築基準法に満たない高さでした。
断熱材も、上だけ留めてあるだけで、ぶら下がり状態。しかも寸足らずです。これでは断熱材の役をしていません。
ぶら下がっている断熱材から中を覗くと、白蟻に喰われた柱がありました。腐朽してボロボロの柱に黄色いものが付いているのが判りますか?これは発泡ウレタンというもので、気密を高める為に、隙間に吹き付けたりするものです。
決して、白蟻に喰われ、ボロボロに腐朽した柱に吹き付けるものではありません。
しかもこの柱の横に、申し訳なさそうに補強?してある添え木。これ補強出来てませんから!
しかも、白蟻被害があったのがわかるのに、白蟻消毒も一切しておりません。
おまけに、壁の中にはゴミがありました。
今まで、建築に携わり、様々な現場を見てきましたが、これかなり悪どい仕事です。
予算が無かったのか?これをお施主さんが知っているのか?様々な事情は、私にはわかりませんが、恐ろしい手抜き工事です。
このような仕事は、当社では一切行いません。「予算が無いから、適当にやってくれよ」と言われても、出来ない仕事です。何処の会社が工事したのか?とかは聴きませんでした。
リフォームの仕事をしていて、こういう悪い仕事を、今まで沢山見てきました。
お客様が知らないのを良い事に、とりあえず見えないからいいや・・・的な仕事。しかも、この現場は、壁塗り、塗装は丁寧な仕事がしてありました。だから、見た目じゃ、わからないんです。
当社では、住宅の診断も行っております。もちろん目視だけで、全てがわかるわけでは無いです。
壊して見ないと判らない部分もあります。
今までは、リフォームの悪い工事例などをブログにアップするのを控えておりましたが、今回の記事に反響があれば、次からもアップして行こうかな?と考えてます。
こういう写真を見せて、お客様の不安を煽っている訳ではないです。
こういう仕事の原因の1つに、お客様からコストを下げるように、安くやれ!安くやれ!と言われ、予算が無かったから、仕方なく工事したんだ。という施工側の言い訳もあるのです。
ローコストの先にあるものが、手抜き工事に繋がるのです。
当社では、お客様に工事金額の内容を伝え、仕事の内容を伝え、十分な理解を得てから、施工します。見積書の見方がわからない。工事の内容がわからない。このような不安を抱えたまま、リフォーム工事を依頼するのは危険です。
リフォームは住宅を診る仕事です。家の医者なのです。なので、現場を見ないと診察が出来ない。現場を見ないで見積を出す事は出来ないのが当たり前の事なのです。
一番良いのは、具合が悪くなる前から、家を診断しておく事。住宅診断は、人間ドックや、車検のような物なのです。
リフォームを検討されるお客様へ。本当に自分が納得出来る仕事を依頼しましょう。
そうすることで、手抜き工事は減ると思います。
ローコストには、材料を減らしたりして抜くか、手間を抜くかしかないのです。
当社は、ロープライスでハイクオリティな仕事しかしません。
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